リハビリアイテム販売

まゆっこ

開発の背景

増加する認知症高齢者

2015年1月、厚生労働省は2025年の将来統計による認知症高齢者数が700万人を越えると発表しました。
認知症は、知的機能が低下し社会生活に支障をきたすようになります。
その原因疾患の最も多いものがアルツハイマー病であり、その次が脳血管障害の後遺症によるものです。
また、一般的に有病率は高齢になるほど増加すると云われています。

認知症の予防は

認知症発症の危険因子を減らすことであり、脳血管性認知症では運動不足、肥満、食塩、飲酒、喫煙、高血圧症、高脂血症、糖尿病、心疾患などが危険因子と云われています。
アルツハイマー型認知症では遺伝的因子より環境因子がその影響因子として発症に大きく関わっており、環境因子は食生活、運動、知的活動、社会的ネットワーク等多面的に関連していると云われています。(都老研方式・地域型認知症予防プログラム実践ガイド)
認知症予防の実践として
東京都健康長寿医療センターによる地域の一般高齢者を対象とした「地域型認知症予防プログラム」は効果が実証されつつあり、全国各地での活動になりつつあります。

bunken2※参考文献
1.地域型認知症予防プログラム実践ガイド(都老研方式)
矢冨直美、宇良千秋
2.認知症の正しい理解と包括的医療・ケアのポイント
山口晴保、佐土根朗、松沼記代、山上徹也
(脳活性化リハビリテーションで進行を防ごう)

認知機能低下ケアシステム「まゆっこ」とは

私共はこの「地域型認知症予防プログラム」の運動部分でより確かなエビデンスを得る一方法として、認知機能低下ケアシステム「まゆっこ」の研究・開発を筑波大学システム情報工学・星野研究室と行い製品化しました。 筑波大学 星野研究室のプレスリリースはこちら データロガーとは人間の目では判別しにくく、データ化が容易でない事象に対しセンサーなどを使い、そのデータを機械的に判断し情報を記録・保存(ロギング)する機能(機械)です。 日常生活で、顔を洗う、歯を磨く、食事をする、あるいは冷蔵庫を開けて目的の物を探し取り出すなど、特に手の動作が重要です。 手の動作とは腕の動作で位置を決め、指の動きで物を掴んだり離したりしますが、同時にその物が硬かったり、柔らかかったりで指の動きの強さを変えるなどとても複雑です。 実際に手が動くのは、対象物を目でみて、その情報が脳に入り、脳が何をどのようにするかを決め、手の動作に指令を送り、目と脳で周囲の状況を確認しながら、尚且つ指からの情報を受けながら動作する仕組みになっています。
この一連の動作、目・脳・腕・指を物理的なデータとして得る目的が認知機能低下ケアシステム「まゆっこ」です。

しかし、介護予防の現場で脳の動きなどをデータとして直接得ることはなかなか困難です。そこで、利用者さんに「まゆっこ」を持ってもらい、意図的にコンピューターから手の動作指示をキャラクター映像により与えます。利用者さんは映像のキャラクターと同じ動作のまねをします。「まゆっこ」の中にある角速度や位置情報などのセンサーで利用者さんの手の動きを測定し、コンピューターの動作指示情報とセンサー情報との相互関係による利用者さんのデータベースをつくり、時系列のデータの比較からデータの異常性を見つけようとするものです。 すなわち、目に入るキャラクター映像と同じ動作をするように脳が手に動きの動作を指示することを前提にして、手の動きを測定することで間接的に脳の判断を知ることになります。 そして、キャラクター映像が次々に変わり、手に動作指示を与えますので「脳活性化リハビリテーション」になります。

製品の特徴

  • 椅子に座ったままできる簡単な上肢運動
  • 充電式コントローラーを両手で握り、腕を上下・斜め・回転させる運動や指を握る力を測定。片手が不自由な場合でもバンドなどで固定し使用できるので徐々に可動域拡大に繋ります。
  • パソコンとの接続はBluetooth (ブルートゥース)による無線通信。
  • 卓越したユーザー管理アプリケーション。
  • 運動結果はその場で見える化(レーダーチャート)、自動的にデータベースを作成
  • 前回や過去データから簡単に比較・検証可能
  • リハトレーナーと同じ使い方ができる管理ソフト(共通画面)
  • リハトレーナーとのデーター共有が可能(ご利用者情報、運動情報など)